2008年 07月 06日
「肝、焼ける」を読んで
札幌在住の作家、朝倉かすみさんの「肝、焼ける」の本を知ったのはブロ友である reiさんの「風のふくままに」を訪問してからである。
reiさんの 6月30日の 「肝、どうする」とか「田村はまだか」を拝見して この作家の 会話の面白さに圧倒された。
すぐに図書館へ行って調べたらほとんど貸し出し中で「肝、焼ける」
1冊をやっと借りることが出来た。
真穂子さんが年下の恋人 御堂君を 東京から稚内まで こっそりとたずねてくる。
土地の人々の浜言葉の方言での会話のなんと面白いことか!
そのなかで「肝、焼ける」がでてくるのである、「あー、そりゃキモ、焼けるわ」と。
特に、トラックの運ちゃんの わかったような、わからないような
方言というのか、若者言葉というのか
ポンポンと,歯切れが良くて 可笑しくて声をあげてわらってしまった。
リズムがある、これは作家の手法のうまさであろう。
年下の恋人の真意がつかめない じれったさが「肝、焼ける」なのかもしれない。
最後がいいなあ~、と思った。
恋人、御堂くんは マンションの玄関のドアチェーンのかかったままで
訪ねて来た真穂子さんを のぞくようにして「アッ!」と驚くところで おわっている。
二人の気持ちは 読者に委ねられている。
そんな、余韻をもたせて 読者に想像をさせてくれるところが
私は好きであるし、うまいなあ~と思った。
いっぺんに” 朝倉かすみさん”のファンになった。
高齢者には生きづらい 世の中になってきたので わたしは ”肝をすえて生きていこう”。
reiさんのブログはこちらです。
時間が無くてブログにコメント久しぶりです。
書の方で展示会が数回ありそちらに時間を取られました。
水色のスカート買ったのね、涼しげで綺麗な色合い貴女にぴったりと思います、次回の練習日見せてね。
この本面白そうですので、私も読みます、ありがとう!!