2022/5/18(水)
ライラックの花が咲いて芳醇な薫りが裏道を通り抜ける
辻仁成著「84歳の母さんが僕に教えてくれた大事なこと」
この本は母親を描いたエッセイ。
温もりのあるユーモアと親子愛が素晴らしい。。
母親が、肝っ玉かあさんで息子仁成をのびのびとさせている。
仁成は小さい頃から、やんちゃで、勉強嫌いで、悪さばかりしているが
けしてして叱ることがない。
「ひとなり、自分を大事にせんね」この九州弁がいい。
辻仁成が母親を尊敬して大好きなのは、とても美しいが
マザコンともみうけられる。
私は、辻仁成の本を読んだことがない。
テレビで見る彼の喋るだみ声、ロック歌手としてもだみ声が嫌いだった。
パリで暮らしている写真も、長い髪で不潔にみえだらしなく感じていた。
が、この本を読んで母親から受けついだ強い精神力で
子育て、料理、を一生懸命生きていることがわかった。