2009年 11月 21日
フラガールの旅(3話)
最後の晩餐
2泊3日の旅の最後の晩餐である。
今宵は和室で和食の宴。
おいしい料理、酒肴に舌鼓を打っているころ。
両隣の部屋とは襖をへだてただけである。
右となりの宴会部屋からは 男女かけあいのポップちょうの歌がきこえてくる。
なかなかうまい。
楽しそうだ。
私たちは食べるほうにいそしんでいるので 静かである。
が、隣の様子を聞きながら笑わせてもらっているから
いっしょに楽しんでいた。
まもなく右隣の宴会は終わったらしい。
と、こんどは左隣の部屋から 賑やかな様子がきこえてきた。
ドンドンと転がるような音がきこえてくる。
なにかパフォーマンスでもしているのだろうか。
我らの 家政婦はみたの市原悦子が「どれ、どれ」と、覗きにいった。
まもなくして仲間を呼びにきた。
ぞろぞろと連なって 隣の部屋へとなだれ込んでいく。
こまどりも、なになに・・・と覗きにいった。
そこでは オレンジ色の半被を着た 数人の男女が“よさこいソーラン”を踊っている。
が、よくみると なんと我らの仲間達も加わって踊っているではないか!!!
とくに身体の大きなキョウコさんは,先頭にたって♪ヤ~レンソ~ラン、ソ~ラン♪と、 元気よく 船をこいでいる。他の仲間も解けこんで踊っている。隣の客たちも嬉しそうに、楽しそうに喜んでくれているみたいだ。
こまどりは おかしくておかしくて腰が抜けるほど 笑い転げた。
よそさまの宴会に 突如見知らぬオバタリアンがなだれ込んできて主役をとっているなんて。
その上、キョウ子さんはイケメン男性とハグまでしている。
こんな、前代未聞の可笑しい話は 語り草になるだろうなあ~。
のあの演技の中の市原悦子!普段そんな大胆な事が出来ると思ってなかった
k子さんが、ヘッピリ腰でよそ様の踊りの先頭に、、思い出しては、笑ってます!
飲食詐欺、シンクロ・よさこいソーラン特別参加といい、どれもこれも
笑えるものばかりでした。
フラを踊る時、どうしても笑顔になれないものですが、今回のことを
思いだしながら踊ると、絶対に「笑顔」になっちゃうかも。
フラ研修にもなったし、いい思い出もできたし、よかったですね。
固い話で恐縮ですが、いわき市常磐炭礦も夕張北炭も、閉山になったのですが、
民間主導と官主導との差がでましたね。映画『フラガール』を観て、そんな印象をもちました。
このたびの楽しい報告を聞いて、その思いを更に深くしました。
早く言えば、他人の宴会場をハイジャックしたのですよ。
それに初日は、あわや無銭飲食いうハプニングも・・・。
笑い転げるほど何でもありの珍珍道中でしたね。