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こまどり日記

カテゴリ:読書( 36 )

 『蜜蜂と遠雷』

2017/08/25(金)晩夏 快晴

恩田陸著  『蜜蜂と遠雷』

第156回直木賞、第14回本屋大賞ダブル受賞作品。c0123031_184539.jpg

ピアノコンクールに出場する3人の若者がコンクールを通して成長する物語。
500頁を超える長編小説。

ものすごく分厚い本なので遅読のわたしは、読破するのに日数がかかった。
著者は、音楽に詳しくて、物語を読むようにピアノがきこえてくる。
ピアノの鍵盤まで見えてくるよな臨場感だった。

また、世界的なピアノコンクールの舞台裏を、
知らない私達に、垣間 見せてくれた。
著者の音楽の造詣の深さに感心した。
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by komadori2s | 2017-08-25 18:06 | 読書 | Comments(0)

震災から6年目になる

2017/03/12(土)

震災から6年

きょう、3月11日は東日本大震災から6年目になる。c0123031_1584487.jpg
テレビで見た被災地の惨状は、今も胸が痛む。
被災者の方々の、苦悩は筆舌に記しがたい。

吉村昭著「三陸海岸 大津波」を読んだ。 
2004年に第1版が出ているから
今回の震災から7年ほど前に書いていることになる。

この本は、不思議なぐらい、今回の震災を予言しているかのようだ。
著者は、20年以上も以前から、この地へ足を運び村人からの証言をもとに
この本を書いたそうだ。

明治29年、昭和8年、昭和35年、と三陸海岸は3度も
大津波におそわれている。
忘れた頃に、また、やってくるであろう、災害を防ぐ法はないだろうか。

私は、いまこうやって安穏と暮らしているが
被災者のことを思うと、いたたまれない気持ちになる。
夜空をみあげると、十三夜の月がかがやいていた。
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by komadori2s | 2017-03-12 10:29 | 読書 | Comments(0)

8月27日(土)
朝、窓を開けると冷たい空気がはいってきた。
ソックスをはいた。 すっかり秋の気配だ。が、日中は真夏日。

 坂本敏夫著 『典獄と934人のメロス』を読んで

典獄(てんごく)とは、刑務所所長のこと。
メロスとは、 太宰治の「走れメロス」からとったメロスのこと。c0123031_19563116.jpg

今から93年前の、大正12(1923)年に起こった関東大震災時。
横浜刑務所を襲った激震と猛火、そして囚人たちの解放の実話である。

当時の監獄法には、「解放」という規定があった。
天災事変に際し、24時間に限って囚人を解放することができるというものである。
その決定のすべては各刑務所の典獄の手に委ねられていた。


時の横浜刑務所の典獄は、東大卒で36歳の若き
“椎名通蔵”という人物だった。  


椎名通蔵は「囚人に鎖と縄は必要ない。処罰より更生」という信条のもと、囚人たちを信じて、解放した。

囚人たちが震災のどさくさに紛れて塀の外へ飛び出したのなら、さぞや阿鼻叫喚の地獄絵図であったと考えるのが普通であるだろう。

しかし、実態は大きく異なっていたのだ
典獄の人道的な方針は功を奏し、ほとんどの囚人が期日までに刑務所へ戻ってきたという。

囚人たちは、支援物資の荷揚げ作業などに協力したり、
路上での被災者を救ったり、倒壊家屋の手伝いなどをしてから
934人のメロスたちは、刑務所へもどった。

しかし、この事実は政治的な判断で90年間も抹殺されていたそうだ。
が、元刑務官でノンフィクション作家の坂本敏夫氏は、30年間かけた取材によって
この事実に光をあてた。

私には、今もこの法律があるのか、改訂されているのか、わからない。
この椎名通蔵氏の人を信じる、という心根に感動した。人は、信じてあげることが大事なんだなあ~~。
とても、分厚い本なので読み終えるのに時間がかかった。
が、心打たれる本に出会って嬉しかった。
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by komadori2s | 2016-08-27 18:49 | 読書 | Comments(0)

蝉しぐれ

2015/11/04(水)

「蝉しぐれ」藤沢修平著c0123031_9263092.jpg

BSテレビ(木)PM11:~
 林修の「世界の名著」がおもしろい。

毎回ゲストが大好きな本を携えて、林氏と対談をする。
今回は、医学博士の新見正則氏と「蝉しぐれ」を熱く語り合う。

「物語は、東北の小藩に生きた武士の息子が社会の理不尽に翻弄されながらも 
仲間たちとひた向きに生きる青春模様を描いた長編小説」

新見氏の歯切れの良い、語り口と、熱い思い入れが伝わってくる。
「若いころは、病気を治してあげることが第一と思っていた」
「直せなかったら、負けたと思っていた」
「が、この本“蝉しぐれ”を読んでからは 個人、ひとり、ひとりが
 精いっぱい生きている姿に共感」
「いかに幸せにサポートしてあげられるか」c0123031_9321048.jpg

と、思うようになったと語られた。

林氏と新見氏の熱い語りは、心打つものがある。

私も早速 蝉しぐれを購入して読んでみた。
私は、女性のせいか 感じるところが少し違うな、とおもった。
市井の若者が、武道を通しての友情、ほのかな恋心、が ほのぼのと描かれているのには感動。
が、この武道の奥の深さには、驚き。
訓練することによって研ぎ澄まされたカミソリのような技がある。c0123031_9341640.jpg
忍者のようでもあった。
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by komadori2s | 2015-11-04 09:36 | 読書 | Comments(0)

戦後70年(2)

2015/08/15(土) 終戦の日

戦後70年でテレビ、新聞でも、辛い、悲しい 戦争体験が語られている。
胸が痛くなる。

戦後70年(2)
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城戸久枝 著『あの戦争から遠く離れて 私につながる歴史をたどる旅』 を読んで。

中国残留孤児だった 父(城戸幹)の壮絶な半生を  娘の“城戸久枝さんが”十年がかりで描いた壮絶なドラマ。

城戸幹さんは、3歳で家族とはぐれて 中国人の夫婦に育てられる。
当時、中国では「日本人鬼の子」と言われ、迫害、虐待をうけていたそうだ。
が、この育ての両親は貧しいながらも 深い愛情でこの子供を守ってきた。

まだ中国との国交がない時に
城戸幹さんは、
自力で日本の親を探し当て 28歳のときに帰国ができた。
残留孤児最初の帰国者だった。

この本を読み終えて思うことは、
中国の育ての親との別れるときの 深い、深い、絆、に涙した。
こんなに、大事に守って育ててくれてありがとう、という気持ちでいっぱいだった。

また、城戸幹さんは中国の学校で、学力優秀で 飛び級で進んでいった。

私の両親も中国からの引揚者。
私も、この城戸幹さんと同じ年齢。
引き上げてくるときに、親に手をひかれて走り回ったことや
収容所で暮らしたことなど、おぼろげながら 覚えている。

私も、あるいは 紙一重で 残留孤児になっていたかもしれなかった。

さ、次は 最後の帰国者「日本国最後の帰還兵 深谷義治とその家族 」の本を読む。
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by komadori2s | 2015-08-15 05:48 | 読書 | Comments(0)

戦後70年

2015/07/28(火)

戦後70年

NHKラジオ深夜便
★明日へのことば 7月28日(火曜) 午前4時台★
「私の父・私の祖父は、日本国最後の帰還兵」c0123031_42836.jpg

を聞いていて、なんと過酷な人生、戦争とは、と、憤りを感ぜずにはいられませんでした。

ことし99歳で亡くなった深谷義治さんは、第二次世界大戦中から中国で「特殊任務(スパイ)」として活動。終戦後も優秀性をかわれ任務を続行せよとの極秘指令を受け、13年間も潜伏。その間中国女性と結婚をして4人の子供が授かる。

その後中国でスパイ容疑で逮捕され、20年以上に及ぶ過酷な収監生活を経て、1978(昭和53)年にようやく帰国。

日本国最後の帰還兵になりましたが、昭和40年代に帰国した横井庄一さん、小野田寛郎さんと違って、日本国民にその存在を広く知られることはありませんでした。

帰国後、軍人恩給を申請しても、亡命者と扱われ貧困生活をおくられました。

今年99歳で亡くなった義春さんのご子息である次男敏雄さんは
父が克明に書き残した獄中記録を、孫の富美子さんと共著で本にしました。
義春さんは、一言でよいから日本国から「ご苦労様でした」と言ってほしい、
父の名誉回復のため、6年の歳月をかけてこの手記を書いたと、おっしゃっていました。

ラジオから、ご子息義春さんと その娘さんお二人の話を聞いていて、涙があふれてきました。
また、この本は「開高健ノンフイクション賞」に選ばれました。
早速、アマゾンからこの本の購入のを申し込みました。

これからは絶対戦争を許してはならない。
平和は守らなければいけないと思います。


ここより、明日への言葉がよめます。a>

本の案内はこちらで見れます
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by komadori2s | 2015-07-30 16:25 | 読書 | Comments(0)

言葉は生き物

2014/12/18(木)

テレビニュースで流れる道内を襲っている暴風雪は、
数十年に一度と言っている。
オホーツク会側がひどいらしい。
ここ札幌は、さほどでもない。
私など毎日外出をしているから。

言葉は生き物

BSテレビ番組で「久米書店」が面白いので毎回みている。
本の著者と久米宏さんと壇蜜さんとの3人のトークが軽妙で面白い。
先日は作家内館牧子さんの著書「カネを積まれても使いたくない日本語」について。

内館さん、冒頭から
「あの、”生き様”ってことばいやですね」
「作家の藤沢周平さんはお金を積まれても使いたくない言葉として
 “生き様”を挙げたそうですよ」

実は私もこの“生き様”にはいつも抵抗を感じていた。
私30代の頃だった。
大好きな作家で お二人共故人になられているが和田芳恵氏(北海道八雲出身)、阿部昭氏が
この生き様の使い方に、とても立腹なさっていたのを思い出す。
「生き様なんて、なんでそんな汚い言葉を使うのですか、“生き方”でいいではないですか」
「様」(ざま)は「様を見ろ」とか「きさま」などと相手を罵ったり、醜態につけられるものなんですよ

私は、その頃“生き様”は豪快な生き方のように思っていたのでこの言葉を物知り顔で使っていた。
が、お二人の説をきいてそうだったのかと・・・、反省をしたのであった。

言葉は生き物のように、時代と共に動いて変わっていくのであろうが、
きれいな日本語が語り継がれていくことを願う。

最近、一番わからないのが若者たちがつかう「やばい」である。
これは、やくざの隠語なのに 若者たちは嬉しい時に使っている。





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by komadori2s | 2014-12-18 18:48 | 読書 | Comments(0)

角田光代の本

9月17日(水)
長袖を着るようになり すっかり、秋の空気になった。

 「私のなかの彼女」 角田光代著
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図書館に予約してあった本が1年も過ぎた頃に、借りれる連絡が入った。
自分でもすっかり忘れていた。
読みたいと思った瞬間を過ぎると、興味も失せてしまう。

が、角田光代さんの本はナルシストでないところが 好きなので一気によんだ。

「私のなかの彼女」は、ほとんど作家としての角田光代自身を書いている作品だと思う。
私のなかの彼女とは 亡き祖母のことをいっているのだと思う。
祖母も作家を目指していて、和歌も同じ道をたどっている。

主人公和歌は、同じ大学の一年先輩の男性(仙太郎)が恋人。
13年も長い間同棲をする。
が、彼女は仙太郎が大好きなのに、なぜか「結婚をしよう」と言い出せない不安を抱いている。
彼はとっても真面目で好青年のだが、今一つイメージが浮かんでこなかった。
なぜ、和歌から離れていったのかがよくわからない。

でも、映像としてみたら映画になりそうだ。
なんとなく、はっきりしない男女のもやもやとしたところが好きだなあ~~。
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by komadori2s | 2014-09-17 10:24 | 読書 | Comments(0)

『いせ ひでこ』さん

2014/07/06(日) くもり

絵本作家の「いせひでこ」さん

日曜朝のテレビ、「短歌の時間」をいつも楽しみにみている。
今朝のゲスト「いせひでこ」さんの登場をみて、驚いた。
大好きでぜひ会ってみたいと思っていた方だから。

ふた月ほど前に、知人が
「いせひでこ」さんの絵本を紹介してくださった。
「大きな木のような人」という絵本。
私には、初めて聞く名前の作家だった。
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絵本を開いていくうちに、惹きこまれていった。
水彩画のやさしさ、やわらかさ、表情、描きすぎない空間・・・。
文章も語り過ぎない、短い一言。
読者の心に余韻が伝わってくる。
なんと素晴らしい絵だろう・・・。
わたしは、いっぺんに虜になった。

すぐに、検索で調べたり、絵本、エッセーを取り寄せた。
とても、繊細で、細い方だった。
少女のような雰囲気の女性。

また、ジャーナリストで作家でもある著名な
「柳田邦男氏」がご主人であることにもおどろいた。

テレビでは
「短歌は絵本の原石です」と、おっしゃっていた。
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きょうの投稿句作品のなかから私の好きな句
題名は野菜

  貨物車より
  転がり落ちし
  レタス ひとつ
  畑に残りて
  月に照らさる

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by komadori2s | 2014-07-06 17:32 | 読書 | Comments(2)

回文

2014/07/03(木)
 きょうは、フラレッスンへ。


回文作家

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夕べの(2日)のラジオ深夜便はおもしろかった。
回文創作家の“徳永未来さん”のおはなし。

回文とは、「竹藪焼けた(たけやぶやけた)」「確かに貸した(たしかにかした)」
などのように逆さから読んでも同じになる文のことである。
または、後ろからよんでも文章になっている。

徳永未来(とくながみき)がペンネームで
著書の題名が(君が泣くとき)。
これも回文になっているから、なんと洒落たユーモアだろう。

徳永未来さんは『源氏物語』『平家物語』を回文で読み解いた
書籍を上梓(じょうし)している。

そのほかに面白い回文として

冷凍トイレ(れいとうといれ)
私負けましたわ(わたしまけましたわ)
旦那もホモなんだ(だんなもほもなんだ)


私も、回文考えていたら脳の活性化になるかもしれない。
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by komadori2s | 2014-07-03 04:57 | 読書 | Comments(3)