2014年 09月 17日
角田光代の本
長袖を着るようになり すっかり、秋の空気になった。
「私のなかの彼女」 角田光代著
図書館に予約してあった本が1年も過ぎた頃に、借りれる連絡が入った。
自分でもすっかり忘れていた。
読みたいと思った瞬間を過ぎると、興味も失せてしまう。
が、角田光代さんの本はナルシストでないところが 好きなので一気によんだ。
「私のなかの彼女」は、ほとんど作家としての角田光代自身を書いている作品だと思う。
私のなかの彼女とは 亡き祖母のことをいっているのだと思う。
祖母も作家を目指していて、和歌も同じ道をたどっている。
主人公和歌は、同じ大学の一年先輩の男性(仙太郎)が恋人。
13年も長い間同棲をする。
が、彼女は仙太郎が大好きなのに、なぜか「結婚をしよう」と言い出せない不安を抱いている。
彼はとっても真面目で好青年のだが、今一つイメージが浮かんでこなかった。
なぜ、和歌から離れていったのかがよくわからない。
でも、映像としてみたら映画になりそうだ。
なんとなく、はっきりしない男女のもやもやとしたところが好きだなあ~~。