2014年 05月 19日
ぽっくり寺
百花繚乱という嬉しい季節なのに
この4~5日は、寒い日がつづく。
朝夕はストーブをつけるほど。
あぁ~~そうか~、花冷えという美しい季語がある。
花の季節にかならずこの花冷えの日があるのだった。
忘れていたなあ~。
『ぽっくり寺』(旅の第2話)
奈良・斑鳩にある「ぽっくり往生の寺」をたずねた。
吉田寺(きちでんじ)ともいう。
誰でもが願っている、死ぬ時には「ぽっくりと死にたい」。
そんな願いをかなえてくれるらしい。
お堂にはいると、私たち37人分の 可愛い木魚が並んでいた。
とってもかわいいので、私はスケッチをしたいとおもった。
いや、この木魚がほしいな、とも思った。
お坊さんがお経を唱えるのに合わせて
全員で木魚を叩く。
私は初めての体験で「ポクポク、ポクポク」。
最初は不揃いのリズムだったが
後半になると、みなのリズムがあって
一つの合唱のように厳かな雰囲気になった。
お坊さんが
「南無阿弥陀仏を10回唱えてください」といった。
唱えながら、ポクポク、ポクポク。
これで、今日の仲間たちは
家族に迷惑をかけることなく
ぽっくり 死ぬこと間違いなし。