2013年 05月 12日
『椿三十郎』
朝は日が差して明るいので 心も軽く嬉しくて深呼吸をしたが
午後からは、またどんよりした天気。
映画『椿三十郎 』 (2007年の映画)
この1週間ほどは咳と微熱で、体がだるいので
毎日長椅子に寝転んですごしていた。
とは言っても、退屈するのでテレビをみたり、本を読んだりしていた。
今日は 織田裕二主演の『椿三十郎』をみてとてもおもしろかった。
山本周五郎原作 森田芳光監督。
中学生か、高校生の頃、黒澤明監督、三船敏郎、岩下志麻主演の
椿三十郎を母に連れられてみにいったことがある。
細部は忘れてしまったが
事件が起きるごとに、床の間に椿の花首がおかれていた。
その頃は、若かったので、よく分からないなりに面白かった、という印象がある。
織田裕二がうまかった。なによりセリフの発音が歌舞伎役者のように力強く
はっきりとしていて、ききとりやすい。
ま、わたしの耳が遠くなってきたせいか ダミ声や、低い声は聞き取りにくい。
今回は合図に 椿の花が、庭園の水路にたくさん流れてくる。
流されてくる大量の白や赤の椿がきれいだった。
殺陣(たて)の場面も多かったが、なぜかあまり残酷さを感じなかった。
ところどころに、ユーモアも入っていたせいかもしれない。
声をあげて笑う箇所があった。
印象に残った言葉で、奥方が椿三十郎にむかって
「あなたはギラギラしすぎて“抜き身”のようだ、ほんとにいい刀はサヤに入っているもんですよ」のひとこと。
そういえば、私たちの周りにもこんな人がいるような気がする。
この、休養中にたくさん映画の予約をしたので
後で見るのが楽しみだ。